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2007/11/06

「価格はあなた次第」のレディオヘッド新作、幾らで売れた?

 人気バンドのレディオヘッドが先月、買い手が価格を決められるアルバムをオンライン販売して話題になったが、一銭も払わずにダウンロードした人が6割に上った。米調査会社comScoreが11月5日、報告した。

 レディオヘッドの新作アルバム「IN RAINBOWS」は、音楽業界の慣習を打ち破り、購入者が好きな金額を払って公式サイトからダウンロードできるようになっている。あるいは、購入者はボーナスCDなどの特典が付いた約80ドルのディスクボックスも選択できる。

 comScoreのデータベースに登録した200万人のデータを基にした調査によると、10月1~29日の間にIN RAINBOWSのサイトにアクセスした人は全世界で120万人。そのうちかなりの割合がアルバムをダウンロードしたという。ダウンロードした人のうち、お金を払ったのは約40%だった。全世界では、有料でダウンロードした人は38%、無料でダウンロードした人は62%。米国では40%が有料、60%が無料でダウンロードした。

 また購入者が支払った金額は全世界で平均6ドル。ただし、無料ダウンロードした人も含めると平均価格は2.26ドルに下がる。米国の平均は8.05ドルと世界平均より高いが、これは可処分所得に差によるものかもしれない。

平均価格で普通の販売より上回った!・・・という報告を期待したのですがそうは行かないみたいです。
また別のコメントで。

「レディオヘッドが独力で、音楽業界が達成できなかったマイルストーン――違法コピーによる利益の減少を抑える――に達したことは特筆すべきだ。それに、彼らは音楽ファンが業界やアーティストを批判する中で信頼を集めた」とcomScoreのアナリスト、エドワード・ハンター氏は評価する。

その一方で、「無料でダウンロードする人が多くて驚いた」とベンチャーキャピタルUnion Square Venturesの共同経営者で音楽ファンのフレッド・ウィルソン氏はコメントしている。同氏はIN RAINBOWSを5ドルで購入した。同氏は、レディオヘッドは素晴らしい記録を作ったとしながらも、「音楽購入者の大半は、デジタル音楽は無料であるべきで、お金を払う価値がないと思っていることがこの調査で示されている。無視できない数であり、無料ダウンローダーに対応した新しいビジネスモデルを考える時が来た」と指摘している。


コンテンツが無料という一つのモデルはもう常識になってるのかもしれません。

1 件のコメント:

上田貴弘 さんのコメント...

無料で音楽認知 → ライブで収益

といった効果はあるんでしょうね。

レディオヘッドの新しい試みに
今後続くアーティストはいるのか?

ネットの進化による業界再編はいたるところで起きてますね。


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