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2007/10/15

Googleの算数―ラジオ広告を$1,000買ってくれたら$2,000返します

少し前の記事ですが、面白かったので紹介

Googleの有名な採用面接に出そうな問題がある。お客が1000ドル払ってくれたら、私は2000ドル返します。私の利益はいくらになるでしょう?

残念ながらこれは架空の話ではない―Google Audioというラジオ広告ネットワークについて、Googleが実際に行なっているプロモーションだ。 そのとおり、Googleは1000ドル払ってくれた広告主全員に2000ドルを返すと約束している。2000ドルはキャッシュではなく、それだけの額の 広告キャンペーンを将来無料で提供するということだが、それでもGoogleは広告を掲載するラジオ局に自分の懐から金を払わねばならない。要するに1個 買ってくれたら2個無料で差し上げますという古典的キャンペーンだ。これは今年いっぱい有効という。

このキャンペーンは、オンライン広告での大成功に もかかわらず 、Googleがオフライン広告では苦戦を続けていることの新しい証拠とみてよいだろう。市場シェアをこれほど露骨な方法で確保しなければならないようで はラジオ広告を売るのによほど苦労しているに違いない。こういった戦術はこれが初めてではない。たとえば去年、Google Checkoutの立ち上げキャンペーンでGoogleはライバルのPayPalと競争するために、このサービスを販売に利用したユーザーに対し、売り上 げ10ドルに対して20ドルのリベートを支払った。このキャンペーンの成果がどうだったか詳しくは知らないが、PayPalは今も健在なようだ。

Google が腐るほどキャッシュを持っていることは確かだが、だからといって市場シェアを買い取るためにそれを使うべきではあるまい。Google Audioがラジオ広告を売買するのに良い方法であるなら、すぐにラジオ局も広告主も自分たちの判断で利用するようになるだろう。新しいサービスを試して もらうためにユーザーに金を払わねばらないとしたら、Googleにとってよい兆候ではない。

資金は大切ですが、「捨てれる資金」「生かす資金」を見極めている辺りが素敵です。

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