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2007/09/06

MetaCard―世界初のバーチャルワールドのクレジットカード



タイトル見たときロシア人形のマトリョーシカをイメージしましたが。

シンガポールのFirstMetaはSecond Life内で使用されるMetaCardというクレジットカードを発表した。同社によると世界初のバーチャルワールド用クレジットカードだという。

MetaCardはリアル世界の通常のクレジットカードと同様に機能する。申し込み者には信用限度額が与えられ、クレジットカードを受け付ける店で買い物をするときに提示する。

MetaCard にはBasicとGoldの2種類がある。Basicはアバターが登録されているかどうかチェックするだけで発行され、月々の限度額はL$5000 ($18.60)だ。Gold MetaCardの月限度額はL$10,000 ($37.20))だが、実世界の身元確認とリアル・クレジットカードによる自動引き落としが義務づけられる。利率は一日あたりGoldが0.13%、 Basicが0.15%の複利で、年率およそ54%となる。支払いは月末締めで購入金額の合計の2%と手数料となる。購入から支払いまでの猶予は21日 間。MetaCardの所有者は月にL$500 ($1.86)以上購入しない場合は、口座維持費としてL$300($1.12)を支払わなければならない。

FirstMetaではMetaCardの加入者にMetaSavingsという貯蓄口座も提供している。こちらは1日あたりの金利が0.06%-0.09%。

FirstMetaが提供する与信枠は(現実の通貨に換算すると)かなり低いとはいえ、バーチャルワールドにおけるこのようなサービスの発達は現実世界における法律の適用を受けることになるのかどうか興味がもたれるところだ。Second LifeにおけるWorld Stock Exchangeのようなサービスは自ら「架空の仕組み」(つまりゲーム)と述べているので、現実世界の法の適用を受けることはなさそうだが、FirstMetaは現実世界の口座と連動しているのだから、事実上、現実世界に踏み出したクレジットサービスを提供するものといわざるを得ない。


架空現実のクレジットカードって、インフラの横取り?
とりあえず架空世界、落ち着いて欲しい

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